【リポート】へべすの未来に光が差した! 未来プレゼンテーション④

全チームのプレゼンが終了したところで、大きなへべすの被り物をした受講生・神林光さんがサプライズ登壇。会場がどよめく中、プレゼンがスタート!

 

神林光さん「へべすで起業します!」

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神林さんは高校3年の夏に農業と出会い、県立農業大学校に進学した現役の学生です。へべすとの出会いは日向ドラゴンアカデミーに通い始めてからですが、歴史のある作物であること、新規就農者がいない危機的状況であること、そんな中でも奮闘を続ける生産者がいることを知った神林さん。自分で何ができるかを考えた結果、へべすを全国に広めるために起業することを決意したそうです。

「東京の吉祥寺で、へべすを仕入れ、近隣の飲食店に販売してくださっている方にお会いしました。どうしてそんなにへべすに情熱を注いでいらっしゃるのかをたずねると、へべすには人と人をつなげる力がある。先人の努力や特徴的な味と香りもぼくをそうさせるんだ、とおっしゃるんです。宮崎を一度も訪れたことのないその方が、そこまで熱い思いを持ってくださることにぼくは感動しました」

神林さんはそう話した後、大きく「へべ〜!へべす一丁!」と声をあげ、レモンに代えてへべすを使っている飲食店の掛け声だと説明してくれました。熱い思い。言葉で書くのは簡単ですが、それを体現しているのが他ならぬ東京の飲食店の皆さんであり、みな宮崎に縁のなかった人であることが、神林さんの心を突き動かしたのです。神林さんはアカデミーで学んだ地域ビジネスを発揮し、志を同じくするチームと共に、東京や大阪にへべすの販路を広げるべく活動していくとしてプレゼンを終えました。

 

【講評】

「へべすのことなんて全く知らなかった19歳が今、アカデミーを経て、今ここでへべすを広めたい!と表明していることに、本当に感動しています。彼は東京のイベントにも自主的に参加し、一生懸命にへべすをPRしてくれました。今日のプレゼンも、彼は練習を重ねてきて、本当に上手になりました。本当にすごい。ぼくらはビジネスを教えることはできるが、彼に情熱を教えることはできません。彼の成長こそが、日向ドラゴンアカデミーの第1期を象徴しているといっても過言ではありません」(斎藤氏)

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会場全体がじっと聞き入った神林さんのプレゼンテーション。斎藤氏も感極まった様子でその挑戦をたたえ、会場はあたたかい拍手に包まれました。

 


全ては次の世代のために!

ゲストからの講評や市長の挨拶に続いて、主任講師の斎藤氏は濃密だったプレゼンテーションを総括した後、アカデミーをサポートし続けている日向市の職員の皆さんを壇上に上げてこう締めくくりました。

「地域づくりにはいろんな役割の人が必要です。1期生はもちろん素晴らしいですが、その裏側にはここにいる方々の努力や試行錯誤があることを忘れないでほしい。1期生は土となって、受け取った厚意や培った経験を、次の世代を育てるためにどうか使ってください。もちろん、使命は日向市の経済に貢献すること。日向市の課題がどんどん解決し、経済が動いていくように来年も仕掛けていきます」

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全てのプログラムを終えて安堵する1期生に、斎藤氏が笑みまじりに贈ったのは、「ちゃんと還してね」というメッセージ。日向ドラゴンアカデミーに脈打つこの「ペイ・フォワード」の理念が、日向市はもとよりあらゆる地域に伝播していく。未来プレゼンテーションには、そんな期待を抱かせてあまりある熱量がありました。

日向ドラゴンアカデミーは2017年も、地域経済に貢献する人材の育成を目指し、2期の開講に向けて準備が進められる予定です。挑戦を表明した1期生たちと、日向ドラゴンアカデミーの未来に注目していきましょう。